さて、クマ子による、2020年の「麒麟がくる 大河ドラマ館」巡りも、いよいよ大詰め…(笑)
次は、京都府福知山市にある「福知山光秀ミュージアム」に向かいました(来訪したのは9月中旬です)。
こちらの大河ドラマ館は、明智光秀が築城した中で、唯一天守閣が再建されている福知山城(1986年復元)の麓にあります(*'▽')
ワクワクだったのですが…
前回の、京都亀岡市のドラマ館に行った時と同じ日だったので、あいにくのお天気…
かなりの雨の中、向かうことになりました(>_<)☟
「福知山城」とは
クマ子は、城崎温泉や出石・久美浜などの日本海側がお気に入りで、昨年までは毎年のように訪れていました。
その際、福知山は必ず通るのですが、市内は通り抜けるだけで、お城に来るのは初めて…(;^ω^)
そう、まさに麒麟に導かれて、福知山城まで来ることができたのです✨
このお城は、1579年頃、丹波平定に成功した明智光秀が丹波の拠点として新たに城を築いたのが始まりとなっています。
光秀は、娘婿である明智秀満(麒麟がくるでは「左馬乃助(さまのすけ)」)をこの城の城代としました。
1582年の本能寺の変の後、明智家は滅亡したので、明智家がこの城に関わったのは、残念ながらほんの数年でした。
それにもかかわらず、福知山では、明智家の足跡を数多く見つけることができます。
さて、お城への道を登っていきます(下の写真がブレていることで、雨の降り具合が伝わりますでしょうか…💧)。
途中の石垣には「転用石」がありましたが、まさにこの時は、大雨…💧
…で、写真は撮れませんでした(T_T)
☝上の写真は、お地蔵様が逆さまに無造作に、石垣に突っ込まれている大和郡山城の石垣(参考)です。
「麒麟がくる」の大河ドラマの中でも、二条城築城のシーンで、お地蔵さまや仏像を石垣に転用しているシーンがありましたが、戦国時代末期には、石垣に使用できるような石が不足していたため、近くのいろいろな場所から、あるだけの石を集めて石垣が作られていました。
戦争に明け暮れているような環境では、天罰を恐れている余裕もなかったのでしょう。
ただし、福知山城の転用石に関しては、石を接収し石垣として使った寺社に対しては、代わりとなる石を配った…など、光秀らしいエピソードも残されています。
天守閣の入口近くにも「転用石」が、まとめて置かれていました☟
「福知山城」天守閣から明智光秀が見た景色
さて、天守があるところに到着しました。
ちょっと個性的な外観かな~と思います。
天守閣は、3層4階建て。
石垣の上に、無駄なスペースなく、ぎゅぎゅっと天守が載せられているような感じです。
福知山城では、天守台と本丸の石垣・銅門番所のみが、創建当時の遺構として残されているそうです。
これらの石垣は、自然石を積み上げる「野面積み」と呼ばれています。
またもや「石垣萌え~」(笑)。
お城の中の展示は、光秀直筆の書状など、かなり見どころ盛りだくさんの展示がされています。
ここだけの話ですが(笑)、はっきり言って、大河ドラマ館よりも、内容は充実していました(;´∀`)💦
さて、天守閣に上がります。
しかし、天守閣は本当に見晴らしがいいですね。
こんなにお天気が悪いのに…。
天守に登って、あれはどこ?これは何?と見るのは、本当に楽しい🎵
こちらに見えている藪は「明智薮(光秀堤)」。
氾濫を繰り返していた由良川を治水し、福知山の人々の安心な暮らしに貢献したた
め、領民から「名君」として慕われていたことがよくわかる名前ですね。
さて、天守から下ります。
ちょっと謎の神社も…
福知山城の鎮守社なのでしょうか❓
コチラについては、まだ調べはついていません💦
まとまった雨が降る中でしたが、福知山城を満喫させていただきました。
《福知山城・見学案内》
〒620-0035 京都府福知山市内記1
電話番号 0773-23-9564
休館日 火曜日・12/28~31・1/4~6(2021年3月31日までは無休)
時間 9時~17時(最終入館は16時半まで)
料金 大人330円 小中学生110円
駐車場 福知山城公園に無料駐車場(70台)有
(福知山光秀ミュージアムとの共通券などがあります。詳細はHPでご確認ください)
JR山陰本線「福知山駅」から徒歩15分。
「福知山光秀ミュージアム」へ
福知山城のすぐ前に「福知山光秀ミュージアム」・福知山市の大河ドラマ館があります。
少しこじんまりとした展示館です。
ここもコロナ対策はバッチリされていました。
場所柄、光秀の丹波平定についての展示が印象に残っています。
外に展示されている光秀のイラスト、とても勇ましいですね。
福知山城駐車場の辺りには、お土産屋さんや飲食店などがあり、キレイに整備されていました。
《福知山光秀ミュージアム・案内》
〒620-0035 京都府福知山市字岡ノ21-64 福知山公園内
佐藤太清記念美術館2F
電話番号 0773-48-9801
開催期間 2020年1月11日(土)~2021年2月7日(日)
休館日 無休
時間 9時~17時(最終入館は16時半まで)
料金 大人500円 小中学生250円
(福知山城との共通券などがあります。詳細はHPでご確認ください)
明智光秀の霊を祀る「御霊神社」
さて、引き続き雨が降り続いていますが、あともう一か所だけ行きたかった場所があります。
福知山城から車で5分ほどの位置にある「御霊神社」です。
明智光秀は本能寺の変を起こしたため「逆臣」と言われていますが、前述の治水工事などにより、地元民からは慕われていて、この神社が建てられたようです。
「御霊神社」は各地にありますが、そこに祀られている人々はたいてい、無実の罪を着せられ恨みを呑んで亡くなっていった人々。
この福知山の地では、光秀の「逆臣」という評価は冤罪であると思われている…という証なのかも。


こちらの神社は、もともとは福知山城下にあったそうなのですが、大正6年に、市街地整理事業のため、この地に移転されました。
この神社の年中行事として、一年を通して何度もお祭が行われているようなので、地元の方々とは切っても切れない神社となっている…と感じました。
何より、江戸時代半ばに、福知山藩に移封された福知山藩主の朽木植昌(くちきたねまさ)が、この神社に「明智光秀」を祀ることを許したそうで…
各地にある「御霊神社」は怨霊信仰から建てられたものと言われていて、これは、不幸にして無実の罪を着て亡くなった方々を丁重にお祀りすると、その力で持って強力な守り神になっていただける…という考え方からきています。
調べてみると朽木植昌は、移封のための出費や天災に悩まされていたようなので、実は彼も、光秀さまに縋りたかったうちの一人なのかもしれません。
想像していたよりかなり立派だった「御霊神社」。
福知山に行かれる際は、福知山城とともにご覧になることをおすすめします。
まとめ
クマ子の「麒麟がくる大河ドラマ館」巡りも終盤にさしかかってきました。
当初は、全部回るつもりはまったくなかったのですが…(;^ω^)
残りは、滋賀県大津市坂本のドラマ館を残すのみです。
ここまで来ると、止められない💧
まさに今「麒麟がくる」本編も、坂本城の辺りが放送されていますね❕
実は、先日行ってきましたので、またそのうち、アップさせていただくと思います(笑)。
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m