麒麟がくる 大河ドラマ館巡り…
最初は、岐阜に向かい…☟
京都を巡り…☟
…と、各地を廻ってきましたが、ついに最後💦
滋賀県大津市坂本にある「びわ湖大津・光秀大博覧会」に行ってまいりました(来訪日2020年11月中旬)。
滋賀県での大河ドラマ館は、公共や民間の施設ではなく、明智家の菩提寺である「西教寺」で開催されています。
「西教寺」の塔頭がメイン会場
西教寺は、比叡山に近い地理的な面からも、当然ながら天台宗のお寺なのですが、実は、聖徳太子創建…とも伝わっているお寺です。
天台宗のお膝元でありながらも、なぜか、奈良の影が食い込む伝承を持っている「西教寺」。
奈良県在住のクマ子としては、興味津々で向かいます(*'▽')
お寺の総門にも、風格がありますね。
入ってすぐ右側に、拝観受付所があるので、そこで西教寺の拝観券とメイン会場である禅明坊光秀館(西教寺内にある僧侶の住まい)の入場券を購入。
滋賀院門跡と三ヶ所のセット券も販売されていましたが、今回は、他に行きたいところもあったので二ヶ所分にしました。
館内では主に、光秀直筆の書状(戦で亡くなった部下の菩提を弔うために西教寺に供養米を寄進している内容)や、坂本城の復元ジオラマに夢中になりました。
他の大河ドラマ館に比べると小ぶりな会場でしたが、お寺の中だけに雰囲気がとてもよかったです。
受付の方も、とても親切でした✨
紅葉時期の「西教寺」
さて、せっかく来たので「西教寺」の中を、ぶらりとお散歩してみます。
ちょうど紅葉の時期だったので、境内がところどころ紅く染まってきれい✨
宗祖大師殿はとても人目を惹く大きな建物ですが、中でも唐門が素敵。
ここから琵琶湖を見渡す風景は、「びわ湖大津光秀大博覧会」のメインビジュアルにもなっている場所です。
この景色は、このお寺の見どころの一つですね(´艸`*)
唐門を出た辺りは、琵琶湖の展望台にもなっています。
ふと足元の境内を見ると…
紅葉が見事❣
秋に来てみて、よかった✨
「本堂」周辺は見どころがいっぱい
そこから、さらに山の上へと進みます。
そこには、本堂があります。
本堂での、私的見どころは、たまたま特別開扉されていた(2020年10月1日~11月30日)「聖徳太子坐像」。
聖徳太子1400年御遠忌を2021年に控えてのことらしく、別ブログの方でこの話題を取り上げているクマ子としては、見逃せない嬉しい出来事です✨
あまり、奈良県内では見ることのないタイプの表情をされていたので、興味深く拝見しました。
ただし「聖徳太子創建」…という伝承の西教寺ですが、聖徳太子の気配を感じたのは、ここだけで、それ以外は、まさに「天台宗のお寺」でした✨
ここには、その他にも、本坊・客殿・書院などがあります。
これらの中へも参拝券で、入ることができます。
さらに、書院には、豊臣秀吉が建てた伏見桃山城の遺構として、秀吉がいた部屋が移築されていて、狩野永徳の襖絵がとても印象的でした。
なんだか、時代劇とかで見たことがあるようなお部屋。
こういう遺構を参考にして、セットなどが作られているのだろう…と感じました。
さて、本坊・客殿・書院が建ち並ぶところから少し離れてある「鐘楼」。
またさらに、一段高いところにある「真盛上人廟」。
真盛は、西教寺中興の祖と言われています。
明智一族の墓
本堂の近くにある墓所には、明智一族の墓と光秀の妻である熙子(ひろこ)の墓があります。
この「西教寺」は、織田信長による比叡山焼き討ちの際に全焼しており、光秀は、その復興に力を貸したことからも、ここは明智家の菩提寺になっています。
光秀の妻の熙子は、本能寺の変の6年前に、病没しています。
その当時の風習として、夫より先立った妻の葬儀には主人は参列しないこととされていたにもかかわらず、愛妻家の光秀はあえて参列した…と伝わっているそうです。
彼女が存命であったなら、光秀は本能寺の変を思いとどまったのかも…と、お墓の前に立った時に、ふと思ってしまいました💧
メイン会場であったため、訪れた西教寺でしたが、とても立派な見ごたえのあるお寺でした。
ただし駐車場は、とても狭く、入るまで少し待ちました。
もしも満車であれば、近くの大宮川観光駐車場(無料)に停めて歩いたほうがいいと思います。
日吉大社も歩いてすぐのところにあります。
《びわ湖大津・光秀大博覧会・案内》
<メイン会場>
〒520-0113 滋賀県大津市坂本5丁目13-1
西教寺・禅明坊光秀館
電話番号 077-528-2772
開催期間 2020年3月8日(日)~2021年3月31日(水)
休館日 無休
時間 9時~17時(16時半受付終了)
料金 大人500円 中学生300円 小学生200円
(禅明坊光秀館・西教寺・滋賀院門跡 3施設セット券有)
京阪石山坂本線「坂本比叡山口駅」から徒歩約22分。
車の場合のアクセスは…新名神高速・大津ICから19分。
無料駐車場有。
まとめ
明智家の菩提寺であり、光秀の足跡が数多く残る「西教寺」。
また、明智光秀の城として築城され、本能寺の変後の明智家の滅亡と運命を共にした坂本城。
この坂本の地は、麒麟がくるファンの方にはぜひ訪れていただきたい場所です。
それにつけても思うのは、本能寺の変を前にして、病没した光秀の妻・熙子のこと。
彼女にとっては、明智家の滅亡を知らずに亡くなったことが、幸せだったのか…。
それとも、空の上で、その経緯を悲しく見つめていたのか…。
歴史にタラレバはありませんが、そんなことをふと考えた秋の一日でした。
最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>