クマ子の職場は、観光案内所です。
年齢・性別・人種を問わず、いろんな方が来られます。
前回の記事では、少し困った体験を書かせていただきました☟
今回は、これとは反対に、お客様から得られた、素晴らしい体験のお話をしようと思います(*'▽')
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夏の昼下がり。
若い男の子が2人、観光案内所の中に入ってきた。
見た感じ、18~20歳くらいか。
他愛もない話をしながら、楽しそうにしている2人。
しかし、1人の男の子は、いわゆる障碍者だった。
片手は肘の先が、もう片方は手首の先がなかった。
なぜそれがわかったのかというと、その男の子が、とても自然な感じで、半袖を着ていたからだった。
その子は、興味のある展示やパンフレットに向かって、足どりも軽くどんどん歩いていく。
場所柄、歴史の話なども友達としていたが、話す時も行動する時も、その子が主導権を握っているようだった。
しばらくウロウロしていたが、そろそろ案内所を出ようとする2人。
…とその時、その男の子が「あっ」と言って、振り向き、受付に向かってきた。
そして、飛び切りの笑顔で言った。
「このパンフレットの、日本語版ってありますか?」と。
「はい、こちらにありますよ」と渡すと、
「ありがとうございます❕」と、輝くような笑顔で、にっこりした。
私は、その笑顔のあまりの素敵さに、しばらくの間、息を呑んだ。
その後、その始終ニコニコしていた男の子は、友達に手伝ってもらうこともなく、不自由であろう両手を器用に使って、パンフレットをひょいっと持ち上げて、大事そうに抱えてドアから出ていった。
なんというのだろう、その子の笑顔を見て、私まで幸せな気持ちになった。
笑顔のチカラって、幸せのオーラって、すごい✨
そういえば、もう一人の男の子も、その子といる間ずっと笑顔だった。
その男の子の笑顔が、周りの人をどんどん幸せな気持ちにしていっている。
一人の幸せが、みんなの幸せに繋がっていく。
そういうことは、自己啓発本やブログやら、いろんなところに書かれていて知っていたけれど、本当の意味で体感できたのは初めてかもしれない。
お客様の一人の方から、かけがえのない大切なことを教えてもらえた、とても幸せな一日だった。
この日の幸せな気持ちは、1ケ月以上経った今も、私の心の中に、ほんのりと温かく残り続けている。
そして、つくづく、幸せにならないと損をするなぁ…と思う。
毎日生きていると、嫌な思いをすることも多い。
でも、それを悲観して生きるのと、それを笑い飛ばして生きるのとでは、人生の幸せ度が全然違う。
どちらがいいかは、言うまでもない。
私もこの先、そんなふうに生きていけたら…と思っている。
そして、気分が乗らない時こそ、笑顔を習慣にしたいとも思う。
人間は、周りの人を幸せな気持ちに出来た時にこそ、生きている喜びを体感できる…そんな生き物だと思うから✨
*文中の写真は、全てクマ子撮影です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(*ノωノ)