当時、通学に自転車を使っていたヤギ太(息子)が、まだ高校1年生の時のことです。
ある日、ヤギ太の学校から、私の職場に電話がかかってきて、ヤギ太が自転車で事故を起こした…また、相手の人にケガをさせ、その人は救急車で病院に向かったので、至急、保護者の方に学生課まできてほしい…と言われましたΣ(゚Д゚)
昨今、話題になっている自転車事故と自転車保険ですが、実際、事故が起こったらどうなるのか、不安な方も多いと思います。
ヤギ太のケースでは、相手の方への賠償金なども発生したので、参考までに、その時のことをレポートしてみたいと思います<(_ _)>
事故の状況
すごく下手なイラストで申し訳ありません💦
事故の状況を説明するのに使おうと、初めて、はてなブログの「絵を描く」機能を使って描いてみました(;・∀・)
マウスで描くのって、難しいですね…(@_@;)
オレンジの矢印が、ヤギ太です。
本来なら、自転車は左側通行なので、道路交通法上は、イラストの下側の車道を走っていないといけませんが、右側の歩道を走っています(--〆)
あ、スマホ見ながら走ったりはしていません(というか、この当時は携帯持たせていませんでした)。
ピンクの矢印が、相手の方(この方も自転車で走行中)。
車が通ることはできない細い道から、歩道に出て、走り出したところで、ヤギ太とぶつかりました。
ヤギ太いわく、道が狭いので、まさか出てくると思わなくて避けきれなかった…と。
その時「なんで、右側通行するねん!」と怒ったのは言うまでもありません(--〆)
ちなみに歩道の幅は、自転車2台対向するにはギリギリくらい。
お互い、転倒はしませんでしたが、ヤギ太の左側のハンドル部分が、相手の方の左手の小指に当たり、結果として複雑骨折に。
その方は、救急車で運ばれ、ヤギ太は、学校の学生課に連れていかれ、私の到着を待つことになりました。
こんな状況でも幸いだったのは、現場が学校の近くだったことと、事故を見ていた、通りがかりの男性の方が、救急車と学校に連絡してくださったことでした。
あとは、ヤギ太が、救急車が到着するまで、相手の方に「すみません、ごめんなさい、大丈夫ですか?」と声をかけつつ、介抱し続けたこと。
本人は、そうとうテンパっていたようですが、これだけは救いでした(/_;)
みなさんは、この状況なら、事故の過失割合はどれくらいになると思われるでしょうか?
結論から言いますと、調停の結果
ヤギ太 : 7 = 相手の方 : 3
となりました。
ヤギ太の歩道右側通行が、交通違反だったため、かなりのマイナスとなったようです。
仮に、左側の歩道を走っていたなら、五分五分くらいだったと、のちに、保険屋さんには言われました。
相手のお家に謝罪に行く&今後の話
事故のお相手の方は、20代後半くらいの女性でした。
ヤギ太を連れて、謝罪に行った時は、複雑骨折の手術が終わって帰宅されていたところで、ご本人とお母さんが対応してくださいました。
お母さんは、ややお怒り気味でしたが、ご本人がとても優しい方で、ヤギ太に対して、「自分もまわりを見ていなくて悪かったから、あまり落ち込まないでね」と声かけしてくださいました。
ここまでは、比較的穏やかな流れだったのですが、今後の対応は、まだ仕事から帰っておられないお父さんがされるとのことで、追って電話します…という流れになりました。
そして結果として、その後のお父さんとの話が、かなりこじれました。
娘の身体に後遺症が残ったらどうしてくれる?
一生面倒見てくれるのか?
娘が会社に行けない分の休業補償を払え
娘が全快してからも、定期的にずっと見舞いに来い
この先もずっと、誠意を見せろ
など…
さらに、ヤギ太の学校に電話して「学校の指導が悪くて事故が起きたのだから、学校からも損害賠償を払え」と言ったらしく…
これは担任の先生が、私に電話をかけてこられて「国立の学校なので、そのような対応は、学校単位では出来ません、ときっぱりお断りしておきました」と、言ってくださいましたが…💦
後でわかったのですが、事故の相手の方のご両親は、その当時、別居しておられたらしく、お父さんの方が事故の状況を、お母さんやご本人との電話のやり取りでしか理解しておられなかったことが、よりいっそう問題を複雑にしてしまっていたのでした(>_<)
その後も、お家に行ったり、お父さんと電話をしたりしましたが、事故に遭われたご本人と、お母さんと、お父さん、三人の言っていることが、見事にバラバラでした。
もし私に何も備えがなかったら、本当に大変なことになっていたと思います…(@_@;)
保険会社に連絡
ヤギ太が高校一年生だった当時はまだ、自転車保険は必須ではなく、学校からは「奨励」の段階でした。
それでも入学した当時に、加入はしておこうと思ったので、学校の生協からのおすすめの自転車保険に入ろうとしました。
しかしそこで、私の相方(らいおんちゃん)から待った!がかかります(;^ω^)
契約する前に、私の自動車保険を確認してみた方がいい…と言われました。
その通りにしてみると、特約で「日常生活賠償」が付いていました!
その特約は、自転車事故での損害賠償・しかも契約者の私だけでなく、息子のヤギ太にも適用出来る内容でした(それぞれの契約によって違うのかもしれないので、ご自分の保険をご確認ください)。
おかげで、すでに入っている保険に、また別口で入る…という二重加入をせずにすみました💦
そして、ヤギ太の事故で、とうとう、この保険が役に立つ時がきてしまいました(>_<)
私の自動車保険の保険会社に連絡したところ…
話が行き違ってはいけないので、今後は、私(クマ子)からは、被害を受けた方には連絡をしないでください…ということでした。
こうして、この事案は私の手から離れ、あとは保険会社の方にお任せすることになりました。
保険会社の方からは、何か進展がある度に、連絡をいただくことができました。
結果として、調停には7ケ月ほどかかりましたが…
事故の過失割合は、10 : 0が当然!それ以外は認めない!
と、相手の方のお父さんが言い続けられたので、事故現場での再現試験まで行われました。
最終的に、過失割合は前述の通り、7 : 3となりました。
そして、保険会社から、相手の方に支払われた保険金額は、総額で約210万円。
この保険がなくて、自分で210万払わないといけなかったら…と思うと…
今でもゾッとします。
それに、私では交渉能力がないので、事故の過失割合は10 : 0になっていたのではないかと思います。
また、「日常生活賠償」については、保険を使用しても、等級が下がることはなく、自動車保険代は一円も上がりませんでした(保険内容によって違いがあるかもしれませんのでお確かめください)。
自動車保険の特約を掛けておいて、本当によかったです( ;∀;)
まとめ
その後、ヤギ太は学校から「厳重注意」として「訓告処分」を受けました。
本人は、学生課でもさんざん絞られたのと、相手の方に謝る私の姿を見たのとで、相当に反省しました。
本来なら、ヤギ太もケガをしたので(左腕の打撲と裂傷)、彼のために当時掛けていた「ケガの保険」を使うこともできたのですが…
保険の申請をするために病院に行って、診断書を書いてもらったりして、自分のしたことを反省する気持ちが薄れてはいけないと思い、申請しませんでした。
そう言えば、ヤギ太が20歳まで「ケガの保険」かけ続けたのに、一度も使わなかったなぁ…
まあ、使うことがないのが一番ですし、こういう保険はお守りのようなものですよね。
その後は何事もなく、卒業まで無事、自転車に乗ることができましたが…
それから、一つだけ後日談があります。
一年後くらいに、私がショッピングモールに行った時、事故の相手の方を偶然見かけました。
とても幸せそうに、デートをされていたので、ホッとしました(*'▽')
出来ることなら、回避したい自転車事故。
被害者になっても、加害者になっても大変なことになってしまいます。
ウチの息子の事故から現在までの間に、さらに自転車事故は社会問題にもなり、同じような事故のケースでも、おそらく賠償額は跳ね上がっているのではないかと思います。
今回、特に心に留めていただきたいのは、自転車同士で事故が起きてしまった場合は、左側通行を守っている方が、有利になる傾向が高いということ。
もちろん、左側を走ることによって、かえって危険になってしまう道もありますので、臨機応変に走りながら、くれぐれも気を付けて走行するようにしてください。
ヤギ太のお話が、万一の場合の備えになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>