クマ子の卒母DIARY

卒母…ちょっと寂しいけれど、明るく楽しく毎日を綴ります

戦国時代を偲ぶ北近江への旅

去る1月中旬のある晴れた日、滋賀県の北近江を中心に、戦国時代の史跡を駆け足で巡ってきました。

伊吹山

伊吹山を眺めつつ移動(長浜付近)

 

年始の頃は、我が奈良県平野部でも雪が積もるほどの寒さでしたので、さすがに滋賀県には雪がまだ残っている時期で、素晴らしい景色をたくさん見ることができました♬

 

 

浅井三姉妹誕生の地として名高い「小谷城跡」

以前からずっと「いつか行きたい」と思いつつ、北陸道の「小谷スマートIC」という看板をチラ見するだけだった小谷城跡💧

ようやく行くことができました❣

 

ここは、織田信長の妹・お市の方が嫁ぎ、戦国時代で最も有名な三姉妹(茶々・初・江)が生まれた場所としても知られる、戦国武将・浅井長政のお城でした。

    小谷城跡

 

中世五大山城にも数えられ難攻不落の城…とも言われる、山城好きの方にはたまらない史跡です。

小谷城跡

小谷城跡の見取り図

 

もう、この見取り図を見ているだけでワクワクしてきます(´艸`*)

 

今回はまず、麓にある「小谷城戦国歴史資料館」を訪れました。

中のスペースはこじんまりとしていますが、小谷城の城の構造や、浅井家の歴史がよくわかる展示で、内容はとても濃かったです。

ここへは、小谷城跡に登られる前に、ぜひとも入られることをおすすめします。

 

これは、小谷山の麓の「小谷城戦国歴史資料館」から見た小谷山の様子です☟

小谷城跡

小谷城戦国歴史資料館前

 

お市の方が嫁いだことによって、織田家と同盟を結んだ浅井家でしたが、朝倉氏を討つために信長が越前に向かった時に、突如として浅井氏は、信長に反旗を翻し、信長を朝倉氏と挟み撃ちにして討とうとします。

その理由は、浅井家が戦国大名にまで上り詰めることができたのは、朝倉家に過去に何かと世話になったからで、その恩義を感じていたから…と言われています。

 

この時が、信長の人生最大の危機とも言われる「金崎の後戦」で、命からがら脱出し、九死に一生を得ます。

そして、信じていた義弟に裏切られた信長は、それから3年かけて、小谷城を落城させ、浅井氏を滅亡させます。

小谷城跡

浅井家の人物相関図

 

その際の、信長軍のすさまじい進軍の様子や、落城前に信長に引き渡される、お市の方と三人の娘たち…など、さまざまなドラマが生まれていますね。

 

さて「小谷城戦国歴史資料館」から出た後は、次の予定があったためあまり時間がナイ…💦

でも、展示を見ているとどうしても城跡に登ってみたくなり、今回は、車で行けるところまで行ってみることにしました。

小谷城跡

小谷山には まだ雪が残っていた

 

地図で調べると、車で登れるのは「番所跡」というところまでです。

 

とても狭い道でしたが、観光オフシーズンなのと、コロナもあり、対向車と遭遇することはありませんでした(;^ω^)

小谷城跡

小谷城跡から 長浜城方面を眺める

 

ぐんぐん登っていくと、眺望もどんどん開けてきます。

ここなら、敵が攻めてくる様子はよくわかっただろうと思いました。

小谷城跡

ヤマトタケルゆかりの 伊吹山も見える

 

雪が積もる伊吹山や、浅井家ともゆかりの深い、琵琶湖に浮かぶ竹生島も見えます。

小谷城跡

竹生島が遠くに見える

 

ちなみに、右手前の山は、信長が陣を敷いたとされる「虎御前山」です☝

 

駐車場から、ほんの少し歩いただけでも、当時の道の様子などがよくわかります。

小谷城跡

    小谷城跡

 

次回訪れる時は、山登りスタイルで来て、頂上まで登ろう❣と、心に決めました✨

小谷城跡

 

《小谷城戦国歴史資料館・見学案内》

〒529-0312 滋賀県長浜市小谷郡上町139番地

電話番号 0749-78-2320 

休館日 火曜日(祝日の場合は翌水曜日が休館)・年末年始(12/28~1/4)

    展示替えや警報発令による臨時休館有

時間 9時~17時(受付は16時半まで)

料金 大人300円 小中学生150円

無料駐車場有

「小谷城戦国歴史資料館」公式サイトはコチラ

・JR北陸本線「河毛駅」下車徒歩約30分

・北陸自動車道「小谷城」スマートICより、車で約2km

 

復元された長浜城天守閣がある「豊公園」

「小谷城の戦い」で勝利した信長は、手柄をたてた羽柴秀吉(豊臣秀吉)に浅井長政の領地を与えますが、秀吉は小谷城を廃城とし、水運のいい琵琶湖湖畔の長浜に城を築きました。

豐公園

「長濱城址」の石碑

 

長浜城跡は現在、秀吉を偲び「豊公園」として整備されています。

豐公園

豐公園から眺める 琵琶湖の景色

☝左側に写っているのは「太閤井戸」と呼ばれる遺跡です。

 この日の素晴らしいお天気で、琵琶湖の水面がとても綺麗でした✨

 

豐公園

再現された 長浜城天守閣

 でも、天守閣は、残念ながら逆光(;^ω^)

 

豐公園

豐公園にある 豊臣秀吉像


長浜城は、秀吉亡き後は取り壊され、徳川四天王の一人である井伊直政が彦根城を築城する時に、石材などが移築されています。

彦根城にある、大通寺台所門・知善院表門・彦根城天秤櫓(てんびんやぐら)などは、長浜城の遺構だそうです。

 

…ということで、2019年に彦根城に行った時の写真を見てみたら…

ちゃんと「天秤櫓(重要文化財)」が写っていました(゚∀゚)☟

彦根城

彦根城天秤櫓

 

こちらが、長浜城の遺構ということは、やはり長浜城は、かなり立派なお城だったのでは…と思います。

豐公園

「長浜城天守閣跡」の石碑

 

時間が押していたため、この日は「長浜城歴史博物館」には入らず、そのまま「黒壁スクエア」に向かいます。

 

「豐公園」についてはコチラ

・JR北陸本線「長浜駅」より徒歩5分

・北陸自動車道「長浜」ICより、車で約15分

 

黒壁スクエア

「黒壁スクエア」…少し不思議な名前ですね(;^ω^)

 

この名前は、明治33年に建てられた旧第百三十国立銀行長浜支店の建物が黒壁であったことからつけられています。

この建物が、歴史建造物保存の観点から、ガラス工芸店としてリニューアルされて再活用されています。

「黒壁スクエア」とは、この建物を中心に、ガラスショップや工房・ギャラリー・体験教室・レストランやカフェなどのお店がたくさんあるエリアのことです。

黒壁スクエア

「黒壁五號館」より延びる商店街

 

今はちょうど、黒壁一號館「黒壁ガラス館」が長寿化工事中(2021年3月27日オープン予定)のため、向かい側の「黒壁五號館」というお店の写真を撮ってみました☟

黒壁スクエア

「黒壁五號館」

 

素敵な雰囲気ですよね✨
 

また「黒壁オルゴール館」に入ってみました。

黒壁スクエア

黒壁オルゴール館

 

まるで、トトロの世界に迷いこんだかのよう(´艸`*)✨

 

今度来る時は、もう少し時間に余裕を持ちたいです💦

いろいろと買い物をして、ゆっくり何か食べてみたい(≧▽≦)

「黒壁スクエア」公式サイトはコチラ

 

「賤ヶ岳古戦場」

さて、この日最後に向かったのは、信長亡き後の覇権争いとなった豊臣秀吉と柴田勝家の決戦が行われた賤ヶ岳です。

賤ヶ岳古戦場

「賤ヶ岳合戦」についての案内板

 

琵琶湖の北の端にありますが、この時期、周辺は雪がたくさん積もっています。

賤ヶ岳古戦場

駐車場から 賤ヶ岳リフト乗り場への道

 

寒いので、場所を確認するだけにしようと思い向かったのですが、いちおう車から降りて、リフト乗り場まで行ってみました。

冬季は運航中止です。

賤ヶ岳古戦場

季節のいい時期にまた来て、当時の激戦を偲びたいと思いました。

 

「賤ヶ岳合戦」についてはコチラ

・JR北陸本線「木ノ本」下車 バス5分「大音」バス停

・北陸自動車道「木ノ本」ICから車で3分 

 

まとめ

今回は、北近江を中心に戦国時代の史跡を訪ねました。

木ノ本

木ノ本周辺の風景

 

駆け足で回るにはもったいないくらい見たいところが盛りだくさん。

きちんと時間を取って、ゆっくり回りたいと思います。

 

そして、この翌日には、明智光秀ゆかりの大津市坂本周辺を訪ねたクマ子だったのでした☟

www.xkumaco.com

  

最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m